2024年2月7日(水)
1月上旬から村上駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」で展示飼育中の鮭の発眼卵*ですが、1カ月が経過してそのほとんどがふ化し、水槽の中は大変にぎやかです。
*卵の膜の中に、鮭の目が見える卵のこと
村上駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」
https://www.sake3.com/spot/1893
水槽に掛かっている暗幕をめくってのぞいて見ると、仔魚が塊になって泳いでいました。毎年観察していますが、初めて見る動きです! 急に明るくなって、危険を感じさせてしまったかしら? これも鮭の子に備わっている本能なんでしょうね。
2024年2月14日(水)
この日はバレンタインデーでしたが、鮭の世界では全く関係ないわけで(なんならこれを書いている人[すがいなお]も関係ないのですが)。仔魚は日に日に成長し、おなかに付いているさいのう*もほとんど吸収して、体つきがスリムになってきました。
*栄養が詰まったオレンジ色の袋
さいのうの栄養を吸収し終えると、自ら餌を捕るため浮上し泳ぎ始めます。こういう状態まで育つと「稚魚」と呼ばれるようになります。
2024年2月21日(水)
飼育展示をはじめて44日目、ほとんどの仔魚がスリム化(うらやましい)してきました。見た目は稚魚と呼ばれる状態に近いのですが、水槽の下層で泳ぎ回っており、まだ餌は与えられていません。
2024年2月28日(水)
飼育展示51日目、前日(2/27)から水槽に掛けていた暗幕を外し、餌やりも始まりました。体はさらにスリムになり、しっかりと泳げるようになっています。鮭の子の成長は本当に早いです。
稚魚に与えている餌は、アユ・マスなどの養殖に用いているものと同じで主原料はオキアミです。餌やりを始めたばかりの頃は、一つまみ分を細かくすりつぶし、一日に3~4回与えます。
※自然の川で育つ鮭の稚魚は、小さな動物性プランクトンを食べています
暗幕が外され、稚魚のかわいい姿をいつでもご覧いただけるようになりました。村上駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」へお越しの際は、ぜひ水槽の中ものぞいて見てください。