これまでの鮭の一生シリーズはこちらをご覧ください。
● 鮭の一生【1】 卵~稚魚に育つまで
● 鮭の一生【2】 川から海へ……
● 鮭の一生【3】 鮭の回遊ルート
● 鮭の一生【4】 鮭が海で食べているもの
生まれた川を旅立ち、オホーツク海~北太平洋~ベーリング海と移動する鮭。その後は、夏はベーリング海・冬はアラスカ湾を行き来し、3~5年の海洋生活を送ります。
産卵を控えた鮭は、その年の夏にベーリング海を発ち、自分が生まれた川を目指します(母川回帰)。その移動距離は約3,000キロといわれ、最短距離で戻ってくるといわれています。
鮭はなぜ、自分の生まれた川に戻ってこられるのか? 地形を記憶している、太陽コンパス*等がいわれていますが、その謎はまだ解明されていません。
※太陽コンパス …動物が体内時計に基づいた時刻の感覚と太陽の位置から一定の方位を知り、定位する場合、太陽をコンパスに見立てていう