村上の正月料理の代表といえば、鮭の飯寿司(いいずし)。飯寿司は、なれ寿司*の一種で村上の昔ながらの保存食です。
※魚介類と飯を自然発酵させて作る寿司のこと
村上では、12月中旬頃から作り始め、年取り膳(大みそかの晩に食べる食事)から正月にかけて食べます。家ごとに入れる食材や作り方は異なり、その家ごとの自慢の味があります。作るのはちょっと大変ですが、おいしくできた時の感動はひとしおです。村上の鮭加工品店等でも買えますが、ぜひチャレンジしてみてください。
【用意するもの】
●白糀 …1升
●白米 …8合
●もち米 …2合
●塩鮭 …1本分
●数の子 …400g ※塩数の子は塩抜きをする
●はらこ …適量
●大根 …1本
●人参 …1本
●日本酒 …1合
●酢 …適量
●塩 …少々
○漬け込む容器
○笹の葉
○押しぶた・重石
【作り方】
① 白米ともち米を混ぜ、通常より軟らかめに炊く。
炊けたら少し冷まし、白糀を混ぜ合わせてこたつ*に入れて4~5時間保温する。
※30℃前後で保温
② ①に日本酒と塩を加え、混ぜ合わせる。
③ 塩鮭を細かく切り、酢に漬けて4時間程度置く。※長く漬けると白くなるので注意
④ 大根は短冊切りにし、塩もみをする。
⑤ 人参は短冊切りにし、さっと湯がいて水気を切る。
⑥ 漬け込み。
(1)漬け込む容器に笹を敷き、②を敷く。
(2)具材(塩鮭・数の子・はらこ・大根・人参)をのせ、その上に②をのせる。
(3)具材と②を交互にのせ、最後に笹の葉を置き、押しぶた・重石をのせる。
⑦ 冷暗所に置き、約1週間で完成。※水が出てくるので取り除く
【ポイント】
ユズの皮を加えると香りも良くなります。