2021年4月も下旬、ことしは春の訪れが早かった新潟県村上市。瀬波温泉の桜(ソメイヨシノ)はすっかり葉桜です。温泉街近郊にある八重桜の名所・諸上寺公園も間もなく見頃を迎えることでしょう。
さて、今回はことし3月にオープンしたばかりの松風荘(しょうふうそう)へ行ってきました。こちらは他の日帰り温泉施設とは異なり、瀬波温泉の“銭湯”として開業しました。近年では姿を消しつつある銭湯、その懐かしさも体感してきましたよ。
日帰り銭湯施設 松風荘は、2019年2月まで営業していた保養所をリノベーションして開業しました。名称も保養所時代のものをそのまま引き継いでいます。
松風荘を経営するのは、大阪から移住してきた丹羽正久さん(写真右)と千賀さん夫妻。正久さんは、子の自立を機にそれまで勤めていた会社を早期退職し「夫婦二人でできる仕事を」と考え、銭湯開業を決めました。地域の人たちに愛され、気軽に立ち寄れる銭湯という場所。村上市内ではもう姿を消してしまった、ハートウォーミングな場としての銭湯を新たに瀬波温泉街に誕生させたのです。
さて、それでは館内の様子をレポートしてきます。
入ってすぐの場所に券売機があります。入浴料や有料休憩室の利用料、瓶牛乳などの飲料代もこの券売機で券を購入して支払います。
ロビーをはじめ、館内のほとんどの床には“ござ”が敷かれています。
踏み心地がいいですよ。
浴場は2階です。
階段のステップにもござが敷いてあります。細かい心遣い。
それでは男湯から紹介します。
男湯の脱衣室です。衣類を置く棚の他にも鍵付きロッカー(無料/6台)もあります。銭湯らしく、スタンプカード会員(常連さん)用「シャンプーかご置場」も用意されています。
約10人が利用できる内湯。大きな窓から差し込む陽光が気持ちいいです。
【男湯】備え付けのアメニティー
内湯:シャンプー・リンス(有料/1回30円)
脱衣室:ドライヤー2台、ハンドソープ、ティッシュ
続いて女湯へ。
女湯の脱衣室にはベビーベッド(&おむつ用ごみ箱)もありました。
ここにも細やかな心遣い。
女湯の方が若干狭いそうですが、大きな窓が狭さを感じさせません。
【女湯】備え付けのアメニティー
内湯:シャンプー・リンス(有料/1回30円)
脱衣室:ドライヤー2台、ハンドソープ、ティッシュ
男湯・女湯ともに内湯のみ。お湯はもちろん、瀬波温泉の源泉かけ流し(加水)です。また、洗い場にはシャンプー・リンスが設置されていますが、こちらの利用は1回30円と有料です。松風荘は銭湯なので、必要な道具類は自分で用意しましょう。
入浴後は、1階の無料休憩室をご利用ください。
銭湯の湯上がりと言えばコレ、塚田牛乳(新潟市江南区)の瓶牛乳です。牛乳の他に、フルーツ・珈琲(ネルドリップ製法で抽出した本格的な味と香り!)・あずきヨーグルトといった変わり種(?)もあります。
さぁ、ここからは松風荘2階の有料コーナーに潜入です!
有料休憩室は2室。家族や友人で利用して、何度も温泉を楽しんだり、ワーケーションスペース(無料Wi-Fi完備)としても活用できます。
【有料休憩室】
1室1時間 …500円(食べ物・飲み物等の持ち込み可)
健康増進ルーム(2室)には、ちょっとしたフィットネス器具が用意されています。
【健康増進ルーム】
1人1回…50円
温泉と言えば、温泉卓球が楽しいですよね。
【卓球】
1人15分…50円(ラケット・ボールの貸し出しあり)
松風荘では「ご入浴スタンプカード」(大人のみ/有効期間1年)を発行しています。押されたスタンプの数に応じて入浴料がお得になります!
多くの人が利用し、交流の場でもあった銭湯。かつて利用していた人は懐かしく、銭湯を利用したことがない人も日帰り温泉感覚で楽しめるのが松風荘の魅力です。保養所から銭湯へ生まれ変わった松風荘、ぜひご利用ください。
今回のお出かけ場所
松風荘(しょうふうそう)
所在地 村上市瀬波温泉2-4-29
電話番号 0254-75-5276
営業時間 15:00~22:00(土日祝11:00~22:00)※最終入館21:45
定休日 不定休
駐車場 12台
入浴料 大人440円/小学生150円
公式サイト https://shoufuusou.com/